ユニコーン |
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『動物誌 第1巻 胎生の四足動物について』より、木版画|彩色木版画、1551年、チューリッヒ。]] ユニコーンは、そのほとんどが、ライオンの尾、ヤギ|牡ヤギの顎鬚、二つに割れた蹄 を持ち、額の中央に螺旋状の筋の入った一本の長く鋭く尖ったまっすぐな角をそびえ立たせた、紺色の目をした白いウマの姿で描かれた。また、ヤギ、ヒツジ、シカに似た姿で描かれることもあった。角も、必ずしもまっすぐではなく、なだらかな曲線を描くこともあれば、弓なりになって後ろの方へ伸びていることもあり、鼻の上に生えていることもあった。ユニコーンは、山のように大きいこともあれば、貴婦人の膝に乗るほど小さいこともあった。時には様々な動物の体肢を混合させてできた生き物であった。ユニコーンと水には医薬的、宗教的な関係があるため、魚の尾をつけて描かれることもあった。アジアでは時おり翼を生やしていることすらあった。体の毛色も白色、ツゲのような黄褐色、シカのような茶色と変わっていったが、最終的には、再び輝くばかりの白色となった。 中世ヨーロッパの『動物寓意譚』(ベスティアリ, ''Bestiary'', 12世紀)の中で、モノセロスとユニコーンはしばしば同じものとして扱われるが、中にはそれぞれを別のものとして扱うものもある。その場合、モノセロスはたいがいユニコーンより大きく描かれ、角も大きく非常に長い。またモノセロスの挿絵には処女が一緒に描かれていない。 フランスの小説家のギュスターヴ・フローベール|フローベール(1821 – 1880年)が『聖アントワーヌの誘惑』(''La Tentation de saint Antoine'', 1874年)第7章の中で一本の角を持つ美しい白馬としてユニコーンを登場させ、現在ではその姿が一般的なイメージとなっている。 ウィキペディア(Wikipedia) |